近年,熟練技能の継承問題が大きな社会問題となっている.技能情報が熟練者の定性的表現,経験に大きく依存し情報共有が困難であるので,技能情報の定量化,教育支援システムの開発が重要である. 本研究では被覆アーク溶接技能を対象とし,品質工学手法のRT法を適応することで熟達技能者データに基づいて熟達度を定量的に評価するシステムの開発を行った.また学習情報を効果的に共有するために,AR技術を応用してリアルタイムに自身の様子を投影する学習情報提示システムを開発した. また,教授者と学習者が情報共有を行うために特性要因図による提示手法を開発し,共有情報の構造化,視覚化を可能とした.
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