研究課題/領域番号 |
23501105
|
研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
青木 香保里 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (00258683)
|
研究分担者 |
荒井 眞一 北海道文教大学, 外国語学部, 講師 (80552877)
吾妻 知美 甲南女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (90295387)
高野 良子 天使大学, 看護栄養学部, 准教授 (90329649)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
|
キーワード | 家庭科教諭 / 栄養教諭 / 養護教諭 / 連携 / 授業プログラム |
研究概要 |
家庭科の総合性・実践性は、他の教科や教育活動と連携し、緊密なネットワークを形成することが、教科としての家庭科の固有性を発揮することにつながると考え、子どもの体や生活の現実に根ざすという共通性をもつ家庭科教諭・栄養教諭・養護教諭の連携とネットワークの形成が必要であり、学校教育において子どもの発達を支える専門職の資質の形成に寄与する授業プログラムの開発に向けて課題の整理と把握を行った。 専門性の発揮には、教諭自身が専門性を探究する必要がある一方で、教諭相互の専門性を理解し連携することにより、教諭自身の専門性が自覚され、専門性の深化が期待できる。多様化・流動化・国際化が進む現代社会において、子どもの体や生活は社会の変化を受け、さまざまな現代的課題に直面している。子どもが直面する現代的課題に対して、学校教育で指導・支援に携わる教諭は、専門の立場から総合的・実践的に課題を把握し、解決にあたる必要がある。また、学校教育に係る課程においては保健・医療・福祉との連携を視野に入れた専門性の養成を構想する必要があり、カリキュラムや教育プログラムとして具体化が望まれる。 しかしながら、現状は個別の専門性の探究に係るカリキュラムや教育プログラムの展開の場合が多数であり、連携を意識したカリキュラムや教育プログラムの開発が進展していない状況である。家庭科教諭・栄養教諭・養護教諭の設置をめぐる歴史的背景と現状の課題をふまえた教育内容の検討と授業プログラムに具体化する必要が示唆された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画書に記した全体計画の概要(平成23年度~25年度)のうち、平成23年度の計画として予定である「家庭科教諭・栄養教諭・養護教諭の接続・連携に関する現状と課題の把握に重点をおき、先行研究の収集と検討、先行実践の検討、各養成課程における現状について検討し、授業プログラムを開発するための視点の構築を行う」について、順調に進展をし、成果について随時公表することができた。
|
今後の研究の推進方策 |
平成24年度は、家庭科教諭・栄養教諭・養護教諭の連携を目指した授業プログラムの具体化と作成を行い、成果について随時公表していく予定である。
|
次年度の研究費の使用計画 |
平成23年度に取り組んだ先行研究の収集、先行実践の検討、各養成課程における現状の把握と課題の整理について継続して取り組みを進める一方で、海外の健康教育の取り組みに関する資料・情報収集を行い、授業プログラム等の開発・修正・改善に資する検討を行うことを計画しているため、旅費を計上している。
|