投稿型自主学習素材共有システムの運用サーバで、教員に対する支援機能および外部リソースを用いた学習者の作問支援機能を含む改良版の投稿型自主学習素材共有システムの評価実験を実施した。実験は当初、実際の授業の中で実施する予定であったが、安定性など問題があり、授業に与える影響を考慮して、仮想的な模擬授業環境を想定した限定的な主観評価実験になった。 平成24年度と同様に実験で得られた各種データは分析を行い、概ね良好であるという主観評価結果が得られた。なお、当該支援機能の改良は必要と判断されなかったので主たるる機能実装は実現できたと考える。 さらに、今年度は学習者が作成する問題の偏りに着目して、バランスのよい作問になるように学習者を誘導する教育制御機能についても研究を行い、制御方法の提案を行い、シミュレーションによりその効果を確かめた。 なお、得られた結果については教育システム情報学会会研究会や電気関係学会四国支部連合大会などで成果発表した。追加のバランス制御については、教育システム情報学会学生研究発表会で成果発表し、優秀な研究発表として平成27年度全国大会への発表招待を受けている。 最後に、改良した投稿型自主学習素材共有システムを公開する予定である。
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