研究課題/領域番号 |
23501114
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
渡辺 博芳 帝京大学, 理工学部, 准教授 (40240519)
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研究分担者 |
佐々木 茂 帝京大学, 理工学部, 准教授 (70328087)
高井 久美子 帝京大学, 理工学部, 助教 (00527682)
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キーワード | 協調学習 / 学習管理システム / グループ討議 / 教育システム |
研究概要 |
本研究は,ICTを活用した個別学習と対面での協調学習を組み合わせた問題解決練習のための学習をメソッド化し,これらの学習活動を効果的かつ効率的に進めるための学習管理システムを開発することを目的としている. 2012年度は,前年度の設計に基づいて,対面グループ討議(各自発表と総括)と教授者からのフィードバックを支援するシステムGDS(Group Discussion Support System)のプロトタイプを開発した.本システムは,教員用の機能として,課題・ユーザの管理機能,課題提出者設定とグループ作成機能,ステータスの設定機能,ワークシート閲覧とコメント入力機能などを持ち,学生用の機能として課題・座席表の閲覧機能,グループ討議時ワークシート入力機能,コメント閲覧機能,他のグループのワークシート閲覧機能などを持つ.本システムのユーザ認証においては,大学で利用しているLMSで用いている統合認証システム(CAS)で同一のIDパスワードでシングルサインオンできるように構築した. プロトタイプシステムの動作を一通り確認し,実際にグループ討議を行う試用実験を行った.その結果,試用者が有用であると感じるなど,有効性が示唆された.ただし,現段階ではグループ作成機能は乱数を用いてランダムにグループを作成する処理を行っており,教員の意図が反映されていない.教員の意図を反映してグループを作成するように改善を図りたい.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り,2年目でシステムのプロトタイプを開発することができたことことから,順調に進展していると判断している.次年度はシステムの改良を図り,実際の授業での使用に基づいて評価を行い,本研究を総括する予定である.
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今後の研究の推進方策 |
今年度は,研究補助者を雇用してプログラム開発の多くを担ってもらった.その結果,一通り動作するプロトタイプシステムの完成に至った.次年度も,同じ研究補助者を雇用し,プロトタイプシステムの改良を進める予定である.
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次年度の研究費の使用計画 |
今年度と同様に,プログラム開発のための研究補助者への謝金,システム開発と動作評価に必要な機器やソフトウェアのために研究費を使用する.また,一定の成果が得られつつあるので,成果発表のための学会等の参加費,旅費,論文掲載費などに経費を使用する予定である.
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