研究課題/領域番号 |
23501118
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
中村 純生 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 准教授 (20367444)
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研究分担者 |
竹俣 一也 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (50167491)
南出 章幸 金沢工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (20259849)
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キーワード | リハビリテ-ション |
研究概要 |
平成20年度から開始された医療費適正化計画により在院日数の短縮化が実施され、それを促進するために回復期のリハビリテーション医療が拡張された。受け入れた患者の在宅復帰率がその病棟におけるリハビリテーションの質を示す基準となり、リハビリ医療現場を支える理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)はより高度な専門性が問われようになった。そこで、本研究では、リハビリテーション医療現場における「リハビリ対象者(患者)に対する作業療法士のコミュニケーションスキル育成」を支援するシステムを開発する。対象とするリハビリテーションは手指の巧緻訓練および指先の知覚再教育に関するものとし、研究を推進する。 平成24年度は以下の通り実施した。 1)協力病院での作業療法士が対応する上肢麻痺リハビリトレーニングについての現状調査を前年度に引き続き実施した。さらにリハビリトレーニングから、コンピュータでそのトレーニングの一部を代替できないか、またはそのトレーニングを支援できないかを前年度に引き続き調査した。 2)上記1を受けて、上肢麻痺リハビリトレーニングからタブレット型PCで実現できる可能性のあるものを選択し、システムおよびそのコンテンツを改善した。 3)上記2のシステムおよびコンテンツを実際のトレーニングにおける活用可能性を協力病院にて検証した。それにより、タブレット型PCと併用すべき治具開発の必要性が明確になった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上肢麻痺リハビリトレーニングに活用できるタブレット型PC用システムの開発が予定どおり進んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
これまでと同様に作業療法士による上肢麻痺トレーニングを支援するために必要なことをどのような形でコンピュータ上にコンテンツとして表現したらよいかを、協力病院のスタッフと話し合いながら進めていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
今年度はPCタブレット用のソフトウェア開発に重点を置いたため、その関連の治具試作を次年度に持ち越した。研究推進の順序の入れ替えることによって研究をより円滑に進める。複数タイプの治具開発を次年度集中的に実施する。PCタブレットで構築したソフトウェアと併用できる治具の開発に研究費を使用する。
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