研究課題/領域番号 |
23501120
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研究機関 | 京都ノートルダム女子大学 |
研究代表者 |
神月 紀輔 京都ノートルダム女子大学, 心理学部, 准教授 (20447874)
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研究分担者 |
東郷 多津 京都ノートルダム女子大学, 国際教育センター, 准教授 (40237045)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | ブレンディッド・ラーニング / 教員養成 / 教育方法 / e-Learning / ICT活用 |
研究概要 |
平成23年度においては,研究の基礎となる授業実践のための学習デザインの構築とその実践における学習の進捗のデータ収集を行った。本年度は「教育方法学」「算数科指導法」「教育の方法と技術」の各科目において,デザインの構築と実践を行った。本年度は導入の遅れているLMS(Learning Management System)の構築ができなかったため,Webベースでの配信を行った。「教育方法学」については,自動で再生できるソフトを利用したコンテンツを制作し,ブレンディッド・ラーニングを行った。この成果については学習者からの質問紙調査を分析中であるが,本学のオープンクラスによる公開授業によって学内教職員7名から評価を得ることができ,おおむね良好であった。「算数科指導法」においては,デジタルカメラの動画機能を利用し,学習者が行った模擬授業を撮影し自己評価,相互評価に生かした。学習者の学習進捗の状況をあらかじめ設定した項目によって調査し,その変容を質的分析ソフトを用い分析した。この結果は日本教育実践学会にて学会発表を行った。「教育の方法と技術」については西之園の方法を活用し,協調自律学習を試みた。テキストを活用し,授業コメントを開示するなどの方法を使い,学習者の学習を支援している。タブレット型PCを利用し,配布プリントを少なくするなどコストの削減にも努め,その内容の分析も行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度は,計画当初構築完了予定のLMSの導入が学内の事情により遅れたため,Webベースの配信に頼ることとなった。そのため,学習データの収集が遅れ,集計分析などが遅れている。分析結果を国際学会で発表し,評価を受ける予定にしていたが,上記の理由により平成23年度は発表を見送ることとした。授業における学習デザインのインストラクショナル・デザインによる構築や,予備調査のデータ収集は進んでおり,平成24年度以降は研究が進むものと思われる。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は,「教育方法学」「算数科指導法」「教育の方法と技術」に加えて,「情報教育」など数科目を研究対象の科目に加え,ユビキタス環境の中でのブレンディッド・ラーニングの実践を行う。また,スマートフォンの急速な普及に対応した,コメント収集のためのアプリケーションの開発を同時に行い,データの収集能力を上げるように方策する。データの分析には質的分析ソフトを活用し,細かい学習者の学習状況を分析することとする。その際にでてきた問題点には素早く対応することを心がける。プリント印刷を極力避け,データによる配信によってコスト削減を試みる。昨年度から行っている研究とともに,総合的に中間評価できるようにする。
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次年度の研究費の使用計画 |
スマートフォン対応のアプリケーションの開発のためのソフトウェアを購入し,また更新が遅れ,新しいOSに対応が難しくなっているコンテンツ作成用のソフトウェアを購入し,そのためのスペックの早いPCの導入を検討する。また,技術を学習するための書籍購入も検討する。タブレット型PCはレンタルにて使用しているためその使用料を支払うとともに,台数を増やすことを検討する。データの整理には研究領域の近い学生にお願いしその謝礼を支払う。また,専門知識をもった専門家にアプリケーション開発やLMS構築の技術提供を求め,その謝礼を支払う。研究成果発表と評価を受けるために国内外の学会への積極的な参加を行い,研究の中間発表として冊子を作成し,研究者に郵送配布し評価を受ける。
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