研究課題/領域番号 |
23501126
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研究機関 | サレジオ工業高等専門学校 |
研究代表者 |
山本 孝司 サレジオ工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (30450133)
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研究分担者 |
佐藤 豊 サレジオ工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (40557625)
安藤 昭 サレジオ工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (40184311)
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キーワード | e-ラーニング / クラウド / 学習支援 |
研究概要 |
平成25年度の計画は本システムの特徴のひとつとして挙げられるクラウド対応を行うことであり,この機能に関しては遅れることなく対応できている。しかし,平成24年度の作業である「Webページのカスタマイズ機能」は実装できていない。理由としては,本システムの大きな特徴がクラウド対応であり,優先順位が高いからである。時間を掛けてから高機能なシステムをリリースするよりは,単純な機能だけであっても早期にリリースする方がユーザーにとってメリットが大きいからである。 今年度は主に次の二つの作業を行った。一つ目は,数学検定対策演習のeラーニング教材を企画し,商用のクラウドサービスである「Google App Engine」上の学習コンテンツとして開発した。 二つ目は,本高専で実施された数学の定期試験の各設問の特性に関するデータを作問時の出題意図を基にしたモデルを用いて解析した。その結果として得られた傾向や特徴を現在開発中であるeラーニング教材にフィードバックする際の指針とし,本教材の作問検討時に活用していく予定である。その解析結果を研究報告としてまとめ,教育システム情報学会の研究会(教育・学習支援におけるユーザモデリングとデータマイニング)にて発表し,有益なコメントを頂いた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は四ヵ年の計画年度のうち三カ年が終了した段階であり,申請時の研究計画に記載した「平成25年度の計画」に照らし合わせて達成度を評価する。 「研究実績の概要」で述べた通り,2年次に実装すべき機能を中止して3年次で行うべきクラウド化を優先させたため,総合的に進捗状況を判断すると「達成すべき機能の実装について遅れている部分が多い。また,コンテンツの数がまだまだ足りない。」という状況である。 理由として,「開発」というマンパワーが必要な部分については人手が足りない状況が存在したためである。この点については,開発体制の見直しを行い,外部プログラマーに作業を依頼することにした。その結果としてコストは上昇したが,開発スピードは格段に向上した。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は「現在までの達成度」で述べた通り,実装すべき新しい機能の開発を後回しにし,クラウド化を優先しておりコンテンツの拡充を急いでいる,という状況である。今後の研究推進方策としては,まずコンテンツを一層充実させ新しいシステムをユーザーに使用してもらうことに重点をおく考えである。 そのためには,数学検定試験用対策演習のようにユーザーを惹きつけることができるコンテンツを開発し充実させていく必要がある。
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次年度の研究費の使用計画 |
コンテンツ開発を外部に発注するとコストがかかるため、できるだけ自前で製作しようとしたが、思ったように時間を確保することができず、結局開発に多くの遅れが生じることになってしまった。 次年度の研究費の使用計画であるが,遅れているコンテンツの作成を促進させることに研究費を大幅に振り向け、遅れを取り戻し開発のスピードを上げて行かなければならない。そのためにはコストが安く,優秀なプログラマーを選定する必要がある。平成25年度の開発では,フリーランスの優秀な人材を雇うことができるサイトを探し,スキルの高いプログラマーを雇うことができた。次年度も継続して同じプログラマーに仕事を依頼し,効率よく研究費を使用する予定である。
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