研究課題/領域番号 |
23501133
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
皆川 洋喜 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (00273285)
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研究分担者 |
西岡 知之 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (70310191)
三好 茂樹 筑波技術大学, 障害者高等教 育研究支援センター, 准教授 (80310192)
小林 真 筑波技術大学, 保健科学部, 准教授 (60291853)
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キーワード | 聴覚障害 / 情報保障 / 字幕 / 要約筆記 / 音声認識 |
研究概要 |
タブレット端末を用いた手書きイメージによる聴覚障害者のための情報保障システムについて、平成23年度にプロトタイプシステムを構築し、平成24年度に国際会議にて発表を行った。平成25年度はこれまでの評価・知見に基づいて、ユーザインタフェースとしての画面構成の見直し等の改良を行った。このシステムを用いて実際に聴覚に障害のある被験者を対象とした評価実験を実施するために、評価実験用システムを構築した。評価実験用システムは、次の2つにより構成される。1.タブレット端末による情報保障システム、2.映像記録・分析システム 1は、本研究で実現を目指している情報保障システムであり、評価実験にストレスなく対応可能な最新のタブレット端末と、専用サーバPC、およびこれまでに開発済みの専用ソフトウェアにより構成される。 2は、評価実験時における様々なコミュニケーションの様子、特にタブレット端末を介したコミュニケーションの情報のみでは記録に残らない、被験者の表情や視線移動などの動作を記録し、タブレット端末間の通信記録と合わせて分析に用いる。 平成26年度は、この実験システムを用いて評価実験を行い、結果をまとめて発表を行う計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
評価実験の準備および評価実験のための十分な人数の被験者確保に対応することができず、平成25年度中に計画していた聴覚障害者を対象とした評価実験を行うことができなかった。また、このため研究成果をまとめて学会発表を行うこともできなかった。これらのことから、上記のとおり達成度を評価した。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに構築した評価システムを用いて、実際に聴覚障害者を対象とした実験を行い、システムを評価する。また、研究成果をまとめ、学会発表を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度に実施を予定していたシステムの評価実験には十分な時間の確保が必要であったが、必要な人数の被験者を集めて評価実験を行うための時間の調整ができなかった。そのため、システムの評価実験と、研究成果をまとめた学会発表ができず、これに要する分の未使用額が生じた。 システムの評価実験と学会発表を平成26年度に行うこととし、未使用額はその経費に充てる。
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