情報通信ネットワークを活用した遠隔教育手法を大学開放や地域の生涯学習・社会教育の学習・教育機会に導入する可能性を追求することにより、大学等の高等教育機関と地域の生涯学習・社会教育の新たな連携のあり方を探ることを目的に、聴き取り調査を進めてきた。その結果、遠隔教育手法の導入に消極的な意識が存在することが明らかとなった。教育者・指導者と被教育者・学習者の間の対面的・直接的な交渉・交流を欠いた関係性からは、被教育者・学習者の人間性・人格の変容を伴う学習・教育効果は期待できないのではという危惧である。そうだとすれば、遠隔教育手法導入の意義を再度確認するとともに、危惧を解消する具体策が必要である。
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