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2011 年度 実施状況報告書

指導案を利用した教師教育支援環境の実現と評価

研究課題

研究課題/領域番号 23501146
研究機関滋賀大学

研究代表者

岩井 憲一  滋賀大学, 教育学部, 准教授 (80273390)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード教師教育支援 / 授業支援 / 指導案
研究概要

申請者はこれまでに指導案オーサリングシステムTeaPoTを構築し,教員養成系大学における指導案作成指導に関する授業において実際に導入・運用を行ってきた.同様にこの取り組みは教育実習の現場でも導入され始めており,平成21年度には教員免許更新講習会においても試験的に導入している.特にこの指導案作成指導に関する授業においては,これまでに毎年ある程度の肯定的な成果を挙げており,さらにはTeaPoTを利用した受講生の一部がそのまま教育実習での利用を希望して用いる等,肯定的かつ連鎖的な運用が実現されている.今年度については,研究に必要なインフラの改善をめざし,(1)ハードウェア・(2)ソフトウェア・(3)運用面での改善を行った.(1)については,利用者の増加が今後予期できることからハードウェアの性能向上と負荷分散を目指したハードウェア構成を実現した.(2)については,まず,WebサーバであるApacheHTTPServer上においてロードバランシングを行った.次にデータベースとして採用しているXindiceであるが,スケーラビリティ向上の観点から鑑みるとMySQLへのO/Rマッピングによる移し替えも当初は考えていたが,後述する(3)の運用面において教員との協議による今後のデータ構造の変化を考慮して過去の資産を活かす形で現状通りとし,安全性の向上に留めた.(3)については,研究目的(2)の(a)(b)および申請書の研究方法(1)(2)に従い,一定の教育歴をもつ現職教員数人に協力を依頼し,指導案のあり方やTeaPoTを今後利用する上での必要な事柄について複数回議論を交わし,システムの改善に関わる知見の収集を行った.現時点では,まず授業の指導方針ともいえる指導案の「生徒観・指導観・教材観」に着目し,これを明示的に扱っていく形式に見直していくこととなった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成23年度の研究遂行範囲としては,「研究協力者を何人か集め,指導案オーサリングシステムを利用して指導案作成研修とディスカッションを実施し,教師教育に必要な知見や今後必要な観点の抽出を行う.」ということであるから,すでに研究目的(2)の(a)(b)および申請書の研究方法(1)(2)に従い,研究協力者として一定の教育歴をもつ現職教員数人に協力を依頼し,指導案のあり方やTeaPoTを今後利用する上での必要な事柄について複数回議論を交わし,システムの改善に関わる知見の収集を行っている.現時点では,まず授業の指導方針ともいえる指導案の「生徒観・指導観・教材観」に着目し,これを明示的に扱っていく形式に見直していくこととなった.この知見に基づいたTeaPoTの改良はすでに行われており,現職教員が扱いやすい指導案オーサリングシステムの実現へとつながっていることから,複数の現職教員が指導案作成に協力してくれれば(b)の実現へとつなげることができる.

今後の研究の推進方策

前年度の集団とは異なる集団(遠隔地が望ましい)を用意し,前年度の集団との対面的な討論やネットワークを利用したディスカッションおよび指導案の 作成を実施し,前年度までの成果の洗練を目指す.併せてそれまでの記録を教育コンテンツ化し,教員養成系学部生への教材データベース化を実施する.

次年度の研究費の使用計画

前年度の集団とは異なる集団(遠隔地が望ましい)を用意し,前年度の集団との対面的な討論やネットワークを利用したディスカッションおよび指導案の作成を実施することからディスカッション用のサーバおよび専用ICTとしてタブレットPCのようなPCに不慣れな教員でも扱えそうな機材の調達を予定している.その他,実際のディスカッション等で生じた事柄に応じて検討していく予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 指導案を利用した教師教育支援環境への取り組み2012

    • 著者名/発表者名
      岩井 憲一,田口 加奈子
    • 学会等名
      電子情報通信学会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2012年3月20日
  • [学会発表] iPadでの写真共有を利用した授業支援ツールの試作2012

    • 著者名/発表者名
      北村 涼,岩井 憲一
    • 学会等名
      電子情報通信学会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2012年3月20日

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公開日: 2013-07-10  

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