研究課題/領域番号 |
23501151
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
吉田 敦也 徳島大学, 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 教授 (50191573)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | ICTリテラシー / 成人 / モバイルインターネット社会 / 標準化 / 海外訪問調査研究 / モデル化 / 学習プログラム開発 / 制度設計 |
研究概要 |
本研究の目的は、急速に進行するモバイル/インターネット社会における成人ICTリテラシーの現状と国際的動向について、地域人材育成の立場から研究を行い、地域再生/活性化に貢献する地域ICTリーダ育成に効果的な学習プログラムのあり方と標準化について検討するものである。 平成23年では、(1)ICTリテラシー関連の学習プログラムや資格制度等に関する文献調査と、(2)海外のICTリテラシー学習プログラムや資格制度等について聞き取り調査(2年度にわたる調査の一部)を実施した。 ICTリテラシー関連の学習プログラムや資格制度等に関しては、成人リテラシー調査(IALS)等において関心を集める諸外国を中心に主として文献やWebサイト等からICT関連の学習プログラムや資格制度等がどのような動向にあり、位置づけ・運用されているかの資料収集と分析を行った。 海外訪問調査に関しては、ICTリテラシー関連の学習プログラムや資格制度等の運用実態について資料収集と面談調査を実施した。訪問先はフランス(パリ)、英国(ロンドン)、ベトナム(ハノイ、ホーチミン)の3カ国4地点。パリでは、OECD本部を訪問し、教育研究革新センターにてECDL/ICDLに関する状況把握、関連資料の収集を行った。ロンドンでは国際会議ePIC2011で発表するとともに、資料収集を実施した。ベトナムのハノイでは、ICDLベトナムセンター、ハノイ工科大学(JICA連携のITSS教育能力強化プロジェクト)、KIMIトレーニングセンター、FPT大学ポリテクニックなどを訪問調査し、開発途上国における市民レベルのICTスキル学習プログラムの現状把握と資料集を行った。ホーチミンではDONG DU日本語学校と市内でアンケート調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度にあたる本年度の研究開始直後に30%カットの指示があり計画の修正を余儀なくされたが、その指示がさらに撤回され当初計画に戻ったことから予定どおりに進行できなかった。遅れの生じた部分は次年度にまわした。
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今後の研究の推進方策 |
基本的には、当初予定どおりに進行する。24年度は特に(1)ICT利活用のための資格制度の国際比較のための海外訪問聞き取り調査を欧州、米国、アジアを中心に実施するとともに、(2)現行ICT資格の利用の意識と期待に関するアンケート調査を実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
前年度より持ち越した調査研究を加えて当初予定どおりに進行する。研究費の主な使途は、海外訪問調査である。昨年度に実施できなかった欧州諸国、北米、ならびに、今年度計画として当初予定のオーストラリア、シンガポールの訪問を予定している。なお、航空運賃、サーチャージ等の値上がりなどから、予定通りの渡航が困難となることも想定されることから、その場合は、欧州の訪問国については、状況に応じて、研究の完成に影響ない範囲で、調査対象国の数を減らすことを検討している。
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