研究課題/領域番号 |
23501156
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
伊吹 禎一 九州大学, 大学病院, 助教 (90363340)
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研究分担者 |
樋口 勝規 九州大学, 大学病院, 教授 (70117224)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | シェードテイキング / 研修歯科医 / 臨床研修 / 教育 |
研究概要 |
本研究の目的は、新研修歯科医向けにシェードテイキング(色調決定)に関してCBT(Computer Based Testing)形式の研修システムを開発することである。方法は(1)データ収集 (2)トレーニングプログラムソフトの開発 (3)本システムを用いた新研修歯科医の研修結果分析 の3段階である。現在(1)(2)を行っている。(1) プログラムの画像資料を製作するため、デジタルカメラでシェードガイドおよび研修歯科医の上顎中切歯の撮影を行った。しかし安定した撮影が困難だったため、環境光の影響を受けす、対象歯の色の絶対値(L*,a*,b*)決定も可能なクリスタルアイ(ジェネリックペントロンジャパン)を導入した。クリスタルアイを用い、シェードガイド(Vita Classical)および研修歯科医の上顎中切歯(22名分)の撮影とシェード解析を行い、良好な資料を得た。また、シェードテイキングトレーニングプログラムの必要性・方向性を検討するため、研修歯科医のシェードテイキングに関する知識、学習あるいは研修経験、意識についてアンケート調査を行った。その結果、ほとんどの研修歯科医が診療でシェードテイキングを経験するにもかかわらず、シェードに関する基礎的知識に乏しいことが分かった。よってトレーニングプログラムの内容をよりベーシックなものに比重を置くこととした。この結果と考察を第31回日本歯科医学教育学会にて発表を行う予定である。(2) トレーニングプログラムはVisual Basic(マイクロソフト)を用いて製作を開始した。学習者はIDとパスワードを入力後、色の三要素に関する10問の問題に回答し(時間制限あり)、正解と正解率が表示される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
CBT形式のシェードテイキングトレーニングプログラムをVisual Basic(マイクロソフト)で製作したが、動作が安定しないためプログラミングの見直しを行っているので、研修への利用へ至っていない。また、研修歯科医がプログラムにアクセスしやすく、時間と場所に関して制限の少ないWEBオンライン学習システムへの変換を予定している。
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今後の研究の推進方策 |
トレーニングプログラムを完成させるため、プログラミングの見直しを行う。プログラム動作のチェックのため、WEBコンサルティングの業者と検討を行っている。また、現在構築中のプログラムは1台のパソコンにインストールして使用する仕様であるが、さらに研修歯科医がプログラムにアクセスしやすく、時間と場所に関して制限の少ないWEBオンライン学習システムへの移植を予定している。完成次第、九大病院所属の研修歯科医の研修に導入し、使用回数と正解率の上昇幅等のトレーニングプログラムの有効性と妥当性を検討する。収集した予備調査の結果について第31回日本歯科医学教育学会総会にて発表を行い、今後の研究の推進方策の情報収集を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度の研究費は、主にトレーニングプログラムをWEBオンライン学習システムに変換するため使用する。予定されている費用は以下の通りである。1.打ち合わせ/会議費 2.プログラム制作費 3.セキュリティ管理 4.サーバ料金 5.サポート費
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