研究課題/領域番号 |
23501160
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研究機関 | 会津大学 |
研究代表者 |
JOHN Brine 会津大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (60247624)
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研究分担者 |
VAZHENIN A・P 会津大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (10325970)
岡本 清美 会津大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (20533631)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | mラーニング / 学習ゲーム |
研究概要 |
この研究の全体的な目的と動機は、言語ゲームを通じて言語学習者の学習意欲を起こさせるためのモバイル学習環境を開発することでした。本研究計画は明確な言語ゲームセットの定義と仕様を含んでいました。ゲームのコーパスを構築するのに、言語文脈定義とその位置付けのニーズ分析、および学習者の言語能力を判断する標準テストの使用を提案しました。研究を進める過程で、我々は特定のゲームを調査し、実装することは不適切であると判断しました。混沌とした、焦点の定まらない、様々なゲームを含む膨大なリストを応用することが困難だと気づいたからです。それゆえ、柔軟に様々な言語ゲームの提供よりも根本的な言語法則を探しました。最終的に"WordBricks"の概念を定義し、それを作り上げました。"WordBricks"の概念は依存文法における構文解析に基づいた言語ゲームの設計法則です。"WordBricks"は1対1の対応関係のみで繋ぐことができるレゴブロックのようなもので、それぞれのブロックは構造上特定の構文に一致する特別な組み合わせの情報を持っています。その後、複数の言語処理アルゴリズムを利用する言語ゲーム"WordBricks"を実装するための計画を立てました。ゲーム環境における言語処理学習はゲームベース学習を促すと考えるからです。さらに、コンピュータ言語JAVAを利用し、プロトタイプの開発と実験も行いました。本研究期間では、我々は国際学会にすでに一つの論文を提出しました。論文のタイトルは"Wikipedia Miner Engine: A Re-usable-Learning Service based on a Virtual MVC Design Pattern"です。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在の研究進行状況は研究メンバーの一人が研究チームを離れることにより当初の計画より少々遅れています。しかし、このメンバーの代わりに計算言語学の専門家が一人チームに参加しました。この新しいメンバーが持っている計算言語学知識は研究活動の中で依存文法に基づいたシステムを開発するのに大変役に立ちます。
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今後の研究の推進方策 |
2012年に我々は"Word Brick"ゲームを開発します。その後、コンピュータ理工学専攻の1、2年生を小グループに分け、ゲームのし作品を体験させます。学生グループは我々が開発している言語ゲームに基づいた"Word Bricks"を完成することを競い合います。 プログラミング競争と同様に、この過程で学生の英語語彙習得が促進されることが予想されます。そしてダイナミックなゲーム環境でグループワークスキルを学び、積極的な態度で学習科目に集中し続けることが出来ます。さらに、我々はこれらのゲームをモバイル機器にも移植するつもりです。我々は国内の携帯電話におけるJAVA MEとBREWの使用を調査しました。また、多様なプラットフォームに対応しているオープンソースのモバイル開発フレームワークソフトウェアRhodesを使用する予定です。
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次年度の研究費の使用計画 |
2011年に我々は195,694円の繰越があった理由は計画的な節約の結果です。2012年には、予算の一部はシステムの開発に使用する予定です。残り一部はシステムを構築するための機材購入に使います。さらに、この研究に興味を持ち、協力してくれる研究者と討論会を開催したり、学会で発表するための費用として使います。
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