研究課題/領域番号 |
23501168
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研究機関 | 聖徳大学 |
研究代表者 |
木下 昭一 聖徳大学, 児童学部, 教授 (50221213)
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研究分担者 |
沢崎 真史 聖徳大学, 児童学部, 教授 (80320703)
有働 玲子 聖徳大学, 児童学部, 教授 (50232880)
細戸 一佳 聖徳大学, 児童学部, 准教授 (90337775)
野上 遊夏 聖徳大学, 児童学部, 准教授 (70364974)
森 貞美 聖徳大学, 児童学部, 講師 (10337850)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 保育士養成 / 実習 / データベース |
研究概要 |
子育て支援をめぐる多様な課題に対応するため、高度な専門性を有する保育士の養成が求められている。本研究は、保育実習における学生の問題意識や経験、知識を共有し、経験知の集積としての機能をもつデータベースを介した学習支援システムを構築することにより、学生の主体的な学びを促進する保育士養成の在り方を検討することを目的としている。 研究初年度にあたる平成23年度は、データベースに収載する情報を検討するための予備調査を実施し、データベースの基本設計を行った。研究グループ内での試験運用を経て、学生による試験運用およびモニター調査を実施した。また、学生の使用する端末の利用状況調査を行い、データベースの運用環境についての情報を収集した。 実習関連基本情報のデータベース構築については、サーバー用のコンピュータを設置し、データベースの基本設計を行い、基本情報の入力を行った。また、モニター調査の結果から実習に必要な情報が把握されたことを受け、教材データの検討、入力を開始している。データベースの収載情報として、絵本のデータ、手遊びおよび様々な表現活動の動画、実習に必要な教材・教具データなどを予定している。その他に、コミュニケーションツールシステムの構築のためにプログラミングを行っている。 これらにより、学生にとって容易に情報の検索ができる実習の基本情報を収載したデータベースが稼働することになった。また、モニター調査の結果、データベースに対する学生の期待が高いことが明らかになった。学生からは具体的な要望もきかれ、積極的にデータベースの運用に関与していこうという姿勢がみられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度の研究計画は、データベースの入力情報を検討するための学生のニーズ把握および実習関連基本情報のデータベースの構築の2点の遂行を目指している。 いずれも順調に進展しており、調査内容を反映したデータベースが稼働している。 学生のニーズに関する調査では、保育士資格の取得が可能な養成課程に所属する学生を対象に、実習前後においてデータベースの試験運用およびモニター調査を実施した。実習関連基本情報のデータベース構築については、サーバー用のコンピュータを配備、データベースの基本設計を行い、基本情報の入力および実習に必要な教材データの入力を開始している。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は、データベースの収載情報を拡大し、学生の利用環境を整備していく。また、SNSを利用したコミュニケーションツールを構築し、試験運用を開始する。 データベースの収載情報として、絵本のデータ、手遊びおよび様々な表現活動の動画、実習に必要な教材・教具データを予定しているが、これらの入力形式、データの保存方法等について検討していく。また、学生の主体的学びの場としてコミュニケーションツールを設計し、実際に学生が利用することで、経験知の蓄積を目指す。
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次年度の研究費の使用計画 |
サーバー用のコンピュータを配備し、データベースの運用が可能な環境は整いつつある。データの保存や停電対策のための機器も順次設置しているが、平成23年度の予算では不足が生じることが予測されたため、その一部については繰り越しをして平成24年度の予算と合わせての購入を考えている。平成24年度以降は、データ量も増加していくため、データのバックアップ等に必要な備品を整備する。また、手遊びや様々な表現活動などを動画で記録するための撮影機材等を購入する予定である。 保育士養成に関わる研究会、学会等での研究発表を予定している。
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