研究概要 |
本研究では、実践的な情報セキュリティ教育を実施しやすくすることを目的として、次の2点を中心に計画している。(1) コンピュータ演習室だけでなく自宅のパソコンでも実施できるようなユビキタスな演習環境を、仮想計算機技術を用いて実現する。(2) ラーニングマネージメントシステム(LMS)と連携することで学習進捗状況を自動的に管理し、自学自習のできる環境を構築する。 今年度の当初計画では、次の2項目を実施することとしていた。(1)「自習用設定動作確認システムの開発」(2)「トラブルシュートのグループ実習」。このうち、(1)に関しては、プライベートクラウド構築環境の一つであるOpenStackを用いて仮想計算機環境を容易に扱えること[1]を示し、それに加えて、LMSの一つであるMoodleを用いて学習履歴を取得と仮想サーバの設定操作を行えるシステムを構築し、実際に演習を試行した [2]。(2)に関しては、複数の学習者が同時に本システム上で演習ができることを示した。 [1] 鎌田ら, OpenStackを利用したサーバ設定演習システムの提案 [2] 中崎ら, OpenStackを用いたサーバ設定演習環境の構築およびMoodleとの連携
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