研究課題/領域番号 |
23501187
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
河崎 哲嗣 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (00582488)
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研究分担者 |
守屋 誠司 玉川大学, 教育学部, 教授 (00210196)
岡部 恭幸 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (70425057)
垣東 弘一 園田学園女子大学短期大学部, その他部局等, 教授 (50369732)
小田桐 良一 園田学園女子大学, 健康科学部, 教授 (60330437)
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キーワード | 数学的モデリング / 教員養成系大学 / 国際遠隔協同教育セミナー / 統計的モデリング / 教師教育 / 持続可能 / 国際情報交換 |
研究概要 |
この研究では、以下の3点を目的として算数・数学の苦手な学生を抱えた小学校教員養成系大学における数学的モデリングの授業体系の提案とその有用性を明らかにすることを目標とした。さらに数学的モデリングと密接に繋がる場面が数多く予想されるために、ICT活用教育を意識した教材内容を開発し検討を行った。 1. 授業の教材づくりとカリキュラム構成のための調査・文献研究 2. 数学的モデリングを含む算数的活動を学ばせるための基礎研究 3. 数学的モデリングを含む算数・数学的活動を計画・授業・改良させるための実践研究 そこで次のような研究成果となった。子ども達により良い教育内容を提供しようとするためには、先進的な教育を実践しているドイツ連邦共和国を中心に、オーストラリア連邦、ブラジル連邦共和国の教育機関や研究者と交流をした。また、アジア目線でシンガポール共和国の資料も参考にして比較研究を行った。さらに、大学生の数学学力調査と大学教科(算数)の様子を分析し、小学校における算数教育の問題点とその授業(大学の教科教育の講義や小学校の授業)の実態・本質が明確となった。そこでは、小学校で行う数学的モデリングのような算数・数学的活動が、「①どんな数学を使うのかを課題内容に明確に組み込むこと②数学の体系化を意識すること③オープンエンドであること」の3つの要素を含んだ課題を設定するとともに、学生の数学の学力向上が重要となった。大学で実践した場合の数学的モデリングの講義内容案を考案提言をしたが、単元内容全てに渉って実践研究した成果の検討はできておらず、今後の継続すべき研究課題となる。
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