研究課題
ブラウザでキーワードを指定し、インターネット上から必要な情報を得ようとしても、必要のない情報に埋もれて必要な情報を取り出すことが困難であることが多い。特にビデオの場合には、目的の場面の抽出に時間を要する。膨大なビデオ情報から必要なシーンを効率よく検索することは非常に重要な問題となっている。予習や復習のために講義ビデオや各種コンテンツを効率よく活用するためには、必要な教材や教材中の場所を敏速に検索できることが望ましい。そこで、知識を活用した講義ビデオ検索システムを開発することが本研究の目的である。平成23年度には、入力されたキーワードより、辞書、上位・下位概念、およびこれらの組み合わせを用いて、関連キーワード及び話題インデックスを生成し、講義ビデオ検索性能がどの程度改善されるかを調査した。平成24年度は、効率よく検索できないケースについて、人間の思考過程を調査した。その結果、暗黙の話題情報を利用していることがわかった。授業や講演などを検索する場合、検索したい該当シーンに話題の情報が含まれないことがある。幸い講演等では、最初に概要を述べることが多い。また講演等の最後にはまとめとして、講演全体の要約が含まれることがある。よって講演等の最初のシーン、最後のシーン、前後のシーンの情報を話題情報として利用するコンテンツ補完を検証した。平成25年度はサブワード検索の併用の効果を調査した。最も検索性能が高いのはキーワード拡張、コンテンツ補完、サブワードすべてを併用した場合であった。また、本研究の成果である授業ビデオ検索システムは、http://sail.i.ishikawa-nct.ac.jp/whale/ より、自由にダウンロードし利用できるように公開した。
すべて 2013 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)
US-China Education Review A
巻: Vol.3、No.5 ページ: 305-313
石川工業高等専門学校紀要
巻: 45 ページ: 53-58
http://sail.i.ishikawa-nct.ac.jp/whale/