• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実施状況報告書

古瀬コレクションのメタデータベースと標本画像データベースの構築

研究課題

研究課題/領域番号 23501233
研究機関神奈川県立生命の星・地球博物館

研究代表者

田中 徳久  神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (60270691)

研究分担者 勝山 輝男  神奈川県立生命の星・地球博物館, 企画情報部, 企画普及課長 (20214356)
木場 英久  桜美林大学, 自然科学系, 准教授 (50221966)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードデータベース / 古瀬義 / 植物標本
研究概要

本研究は、I. 生命の星・地球博物館で収蔵する古瀬コレクションの画像データベースを作成・公開する、II. 古瀬コレクションの国内外での収蔵状況を調査し、メタデータベースを構築する、III. 古瀬コレクションを介して植物標本庫をネットワーク化し、博物館学的な意味においてその果たした意義を明確化する、ことを目的としている。 平成23年度は、Iを進めつつ、IIの準備を進行させる計画であった。具体的には、Iについては、(1)生命の星・地球博物館の既存のデータベースの精査、(2)標本の実体の再調査、(3)植物標本専用スキャニング装置による標本画像の取得、(4)画像データベースの構築とインターネット上での公開、を、IIについては、次年度以降への準備期間として、(5)国内外の標本庫における古瀬コレクションの収蔵状況の調査を中心に、(6)標本の実体調査とメタデーターベース構築、をそれぞれ目指した。I. (1)、(2)については、順調に作業が進み、同定の確認、既存のデータベースの変更作業とも、順調に進んでいる。しかし、(3)については、専用スキャニング装置の稼働にあたり、さまざまな部品などの調整に思いのほか時間がかかり、使用可能な状況を確保できたのが遅くなり、ようやく作業可能な状況になった段階で、(4)には至っていない。II. 平成23度は準備期間の予定であったが、(5)をすすめる中で、早めに着手しないと平成25年度以降の研究計画に支障をきたす可能性が明らかになり、(6)について、中国北京の中国科学院植物研究所、東京大学総合研究博物館、京都大学総合博物館、兵庫県立人と自然の博物館、大阪市立自然史博物館において、標本調査を実施し、デジタルカメラによる標本画像を収集した。その詳細は現在、データベースを構築中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上記および前述のように、おおむね計画通りに順調に進展していると考えている。I(1)、(2)の生命の星・地球博物館の既存のデータベースの精査と標本の実体の再調査は順調に進み。(3)、(4)の生命の星・地球博物館の所蔵標本の画像データベースの構築、公開は遅れているものの、II(6)の他の国内外の標本庫における標本調査が進んでいる。生命の星・地球博物館は、申請者の本務先でもあり、研究時間が確保しやすいと想定されるため、上記の評価とした。 ただし、物品購入については、標本画像取得用のデジタルカメラが導入予定の製品の発売が遅れ、未整備であること、さらには、研究分担者1が本務との調整に手間取り、海外での標本調査が進まなかったという課題もある。

今後の研究の推進方策

平成24年度は、遅れ気味であるI(3)の生命の星・地球博物館の収蔵標本の画像データベースの構築を積極的に進める予定である。さらに、(4)のインターネット上での公開についても、その手法などの検討を始めたい。画像取得用のスキャナなどは準備が完了しているので、具体的には、本務先での研究時間の確保が主課題であり、順調に進捗すると考えている。 さらに、予定通りの進捗状況であるII(6)の他の国内外の標本庫における標本調査についても、継続的に研究計画どおりに実施する予定である。 なお、一番大きな課題であると認識している分担者の本務との調整不足で、実施できなかった海外の標本庫での標本調査は、平成24年度中に実施する方向で、日程等を調整している。

次年度の研究費の使用計画

物品の購入については、製品の発売延期により遅れていたデジタルカメラの取得を最優先に計画している。 また、昨年実施できなかった分の海外調査の旅費、当初の計画通りに進行させる国内外での標本庫の標本調査の旅費に使用する。 具体的には、平成24年度は、デジラルカメラ一式350千円、海外調査(ウプサラ大学ほか)400千円×3人、海外調査(キュー植物園ほか)300千円×2人、国内調査(鹿児島大学)100千円ほかを計画している。さらに、平成25年度は、海外調査(アメリカ)400千円×2人を計画している。 データベース構築にかかわる人件費は、今後の旅費の執行状況を鑑みつつ、執行する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 植物の重複標本という考え方2011

    • 著者名/発表者名
      田中徳久
    • 雑誌名

      自然科学のとびら

      巻: 17(4) ページ: 30

URL: 

公開日: 2013-07-10  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi