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2012 年度 実施状況報告書

古瀬コレクションのメタデータベースと標本画像データベースの構築

研究課題

研究課題/領域番号 23501233
研究機関神奈川県立生命の星・地球博物館

研究代表者

田中 徳久  神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (60270691)

研究分担者 勝山 輝男  神奈川県立生命の星・地球博物館, 企画情報部, 企画普及課長 (20214356)
木場 英久  桜美林大学, 自然科学系, 准教授 (50221966)
キーワードデータベース / 古瀬義 / 植物標本
研究概要

本研究は、I. 生命の星・地球博物館で収蔵する古瀬コレクションの画像データベースを作成・公開する、II. 古瀬コレクションの国内外での収蔵状況を調査し、メタデータベースを構築する、III. 古瀬コレクションを介して植物標本庫をネットワーク化し、博物館
学的な意味においてその果たした意義を明確化する、ことを目的としている。
平成23年度は、Iを進めつつ、IIの準備を進行させる計画で、Iについては、①生命の星・地球博物館の既存のデータベースの精査、②標本の実体の再調査、③植物標本専用スキャニング装置による標本画像の取得、④画像データベースの構築とインターネット上での公開、を、IIについては、次年度以降への準備期間として、⑤国内外の標本庫における古瀬コレクションの収蔵状況の調査を中心に、⑥標本の実体調査とメタデーターベース構築、をそれぞれ目指した。
平成24年度は、I. ①、②、③、④のうちの画像データベースの構築を進めた。IIについては、海外では、スウェーデンのウプサラ大学の標本庫、イギリスのロンドンのキュー植物園、自然史博物館、国内では、鹿児島大学、千葉県立中央博物館、岩手大学において、標本調査を実施し、デジタルカメラによる標本画像を収集した。その詳細は現在、データベースを構築中である。なお、ウプサラ大学では、古瀬義の標本だけでなく、プラントハンターの大先達でもありツュンベリーの採集した標本についても調査した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上記および前述のように、おおむね計画通りに順調に進展していると考えている。
I①、②の生命の星・地球博物館の既存のデータベースの精査と標本の実体の再調査は順調に進み。③、④の生命の星・地球博物館の所蔵標本の画像データベースの構築は順調に進んでいる(ただし、公開は遅れている)。II⑥の他の国内外の標本庫における標本調査が進んでいる。
また、物品購入については、標本画像取得用のデジタルカメラの整備が完了し、平成23年度に実施できなかった研究分担者1名の海外での標本調査も、平成24年度には実施された。

今後の研究の推進方策

平成25年度は、I④のインタネーット上での公開についても、その手法などの検討を始めたい。画像取得用のスキャナなどは準備が完了しているので、具体的には、本務先でのネット公開に関した各種調整が課題であり、順調に進捗すると考えている。
さらに、II⑥について、アメリカ合衆国の農務省の標本庫、ハーバード大学の標本庫、スウェーデンの国立自然史博物館の標本庫における標本調査を実施、海外の調査については終了の予定である。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度は、海外調査(アメリカ)400千円×2人、海外調査(スウェーデン)35万×1人を計画している。
データベース構築にかかわる人件費は、今後の旅費の執行状況を鑑みつつ、執行する計画である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] ツュンベリーの日本植物誌に記録された箱根産植物2013

    • 著者名/発表者名
      勝山輝男・田中徳久・大西 亘
    • 雑誌名

      神奈川県立生命の星・地球博物館研究報告(自然科学)

      巻: 42 ページ: 35-62

  • [雑誌論文] ウプサラ大学博物館のツュンベリーコレクションに含まれる日本産野菜類の最古の標本2013

    • 著者名/発表者名
      大西 亘・田中徳久・勝山輝男
    • 雑誌名

      神奈川県立生命の星・地球博物館研究報告(自然科学)

      巻: 42 ページ: 63-70

  • [雑誌論文] スウェーデン、ウプサラの博物館・植物園訪問記2013

    • 著者名/発表者名
      田中徳久
    • 雑誌名

      神奈川県博物館協会会報

      巻: 84 ページ: 75-93

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公開日: 2014-07-24  

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