研究課題
基盤研究(C)
東日本大震災を踏まえた沖積低地の災害脆弱性評価のための基礎として、グローバルな視点から日本の沖積平野の形成史および形成環境を解明した。日本の主要河川の下流側の沖積層は、総じてプリズム状を呈し、その断面積は流域面積と比例的である。東北日本太平洋沖地震においては、プリズムが厚く堆積している場所で、液状化が激しい傾向にあった可能性がある。沖積層は、氷河性海水準変動を通じた海域との相互作用、長期的な地殻変動パターン、河川流域の気候・洪水特性や土砂供給変動の組合せによって形成される。その地域性解明には、数十万年オーダーでの陸から海への物質移動の視点が不可欠である。
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