研究課題
平成23年度、24年度、25年度の研究費を得て、南大東を例に、約200万年間のカルスト化過程のモデル化を完成することが出来た。平成23年度、24年度は主に南大東の現地調査をし、ドロマイト化した石灰岩と鍾乳石のサンプルを行った。ドロマイト化についてはスロベニアの研究協力者がその分析を終えた。鍾乳石のウラニウムシリーズによる年代測定はノルウェー、ベルゲン大学のStein-Erik Lauritzenが実施し、25年度、ほぼ完了した。2013年度(25年度)は研究成果を2件の口頭発表論文として国際地理学会議(IGU)(於京都国際会議場)で成果の発表を行った。研究費の一部はTadej SlabeとMartin Knezの招聘に用いた。代表者とTadej Slabeは南大東と秋吉台を比較するため、現地調査をし、研究費をその費用にあてた。国際地形学連合では発表を行った。研究代表者はJGU「夏の学校」で南大東のカルスト化過程のモデルに、年代測定で得られた時間軸を入れて発表した。さらに、“Geomorphology”の“Special issue Karst”に、代表者は共同研究者と共に投稿をおこなった。(24年度)、南大東でベルゲン大学のStein-Erik Lauritzen教授と共に主として洞窟内の多数の鍾乳石のサンプルをし、ウラニウムシリーズによる放射年代測定を行った。2011年度(23年度)南大東でスロベニア、カルスト研究所のTadej SlabeとMartin Knezは代表者と共に、海岸と内陸のカルスト地形の調査にあたった。Martin Knezは岩石サンプルのドロマイト化の化学分析を行った。その成果は2014年のActa CarsologicaとGeomorphology special issue(2014)に投稿し、いづれも印刷中である。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件)
Acta Carsoligica(Slovenia)
巻: 47 ページ: in pront
Geomorphology(Netherland)
巻: special issue Karst ページ: in print
法政大学文学部紀要
巻: 67 ページ: 71-83