研究課題/領域番号 |
23501251
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
森田 喬 法政大学, デザイン工学部, 教授 (60267325)
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キーワード | 国際研究者交流 / フランス / 国立図書館 / 地図部門 |
研究概要 |
本研究は、フランス の地図学者ジャック・ベルタン(2010年没)の地図学理論を、残された著作、主題図類などを系統的な流れのなかで整理することによ り、今日のデジタル化時代の地図制作というコンテクストの中に位置づけることを目的としている。このために、国際チームにより、文献学的方法により、(1)資料の発掘、(2)整理、(3)体系化 、(4)再評価、(5)総括、の流れにより行っている。 本年度も昨年同様、関係者へのヒアリングと資料調査を行った。実績は下記の通りである。 1.パリにおいて本研究の対象であるベルタン教授の弟子でありパリ政治学院准教授であったロベルト・ジメノ氏にヒアリングを行い、ベルタン教授の業績について確認作業を行った。 2.フランス国立図書館本館において、ベルタン教授関係の文献調査を行い、確認作業を行った。 3.フランス国立図書館地図部門にベルタン教授の作図を含む遺稿が寄贈されていることが分かっているが、調査の結果まだ未整理であることが判明し、それらの資料の参照方法、および整理(分類)方法について館員と意見交換を行った。この資料の全貌を明らかにする事が次の課題となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ヒアリングや出版資料のリスト化については順調に進展しているが、フランス国立図書館地図部門へ寄贈されたベルタン教授の作図を含む遺稿については、図書館としてまだ未整理であることが判明し、この資料の全貌を早急に明らかにすることが本研究のためには重要である。
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今後の研究の推進方策 |
ベルタン教授の作図を含む遺稿資料の整理を行うことを通して未発表の資料の発掘に努め、最終的なベルタン理論の体系化 、再評価において、それらの新たな資料を加えながら展開することを目指す。
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次年度の研究費の使用計画 |
フランス国立図書館においてベルタン教授の遺稿資料の整理を行う必要があるので、主としてパリへの旅費に充当する予定である。
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