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2013 年度 実績報告書

テフラと放射性炭素年代によるアリュート遺跡および火山噴火史に関する日米共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 23501254
研究機関福岡大学

研究代表者

奥野 充  福岡大学, 理学部, 教授 (50309887)

研究分担者 和田 恵治  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (50167748)
キーワードテフラ / 放射性炭素年代 / アリュート遺跡 / 火山噴火史 / 完新世 / アダック島 / グレート・シットキン島
研究概要

本研究では,アリューシャン列島中央部,アダック島に分布する完新世テフラについて,分布や層位・年代を明らかにし,さらにその給源を求めて,当時のアリュート社会へ及ぼした影響を日米共同研究により検討した.今回は,特にThree Arm 湾周辺のアダック南西部や東隣のグレート・シットキン島なども調査してより広域にテフラを追跡することができた.なお,対比の詳細は現在検討中である.また,アダック島におけるこれまでの層序を確認し,加速器質量分析計による放射性炭素年代測定によって,それぞれの噴出年代を再検討した.すなわち,Main が 約9.5 kBP (ca. 8.6 kBP),Intermediate が 約7.2 cal kBP (ca. 6.3 kBP),Sandwich が 4.6 cal kBP (ca. 4.1 kBP),YBO が 3.5 cal kBP (ca. 3.4 kBP),40 yr が 16 世紀 (ca. 300 BP)となった.この中で特にMain,Intermediate,Sandwichの3つが比較的粗粒で規模の大きなテフラであるが,これらは完新世の前半に約2000年の間隔をおいて噴火している.これは,海面変化と何らかの関係があるかもしれない.また,放射性炭素年代測定は,主に風成堆積物中の小さな木炭で行ったが,それらはIntermediate の直下以降の層準で発見されており,アリュート遺跡が出現する層準とよく一致する.このことは,これらの木炭は,人為活動によってもたらされた可能性を示唆する.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] アラスカ,アリューシャン列島のアダック島でのテフロクロノロジー2014

    • 著者名/発表者名
      奥野 充・和田恵治・鳥井真之・檀原 徹・ガルティエリ リン・サラータ ブレン・中村俊夫
    • 雑誌名

      名古屋大学加速器質量分析計業績報告書

      巻: XXV ページ: 133-136

  • [備考] 福岡大学国際火山噴火史情報研究所

    • URL

      http://ehai-www.rd.fukuoka-u.ac.jp/EHI/

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公開日: 2015-05-28  

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