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2013 年度 実績報告書

急性白血病発症における小胞輸送脱制御の意義

研究課題

研究課題/領域番号 23501256
研究機関東北大学

研究代表者

佐竹 正延  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (50178688)

キーワード小胞輸送 / ArfGAP / 骨髄異形成症候群 / 急性骨髄性白血病 / 遺伝子ターゲティング
研究概要

膜からの小胞形成過程は、small GTPaseであるArgと、その活性化タンパクであるArfGAPによって調節されている。SMAP1・2遺伝子は、研究代表者らが同定・発見した、ArfGAPファミリーの一員である。平成23・24年度において、SMAP1(-/-)マウスを作出した所、本マウスがヒトの骨髄異形成症候群(MDS)に類似の血液像を示し、さらに急性骨髄性白血病(AML)を続発することを観察した。さらにその分子病理学的メカニズムを探索し、SMAP1(-/-)の骨髄細胞では、活性化Arf量が増加し、トランスフェリンのエンドサイトーシス亢進と、取りこまれたc-kit分子のライソゾームにおける分解が遅延しており、これが血球分化の脱制御と増殖亢進をもたらすものと結論された。
平成25年度は上記の、トランスフェリン・エンドサイトーシス亢進につきさらに解析を深めた。即ち、SMAP1(-/-)細胞における取りこみ亢進は、SMAP2が代償性に働くことによるものであることを、SMAP1,2の欠損MEF細胞、siRNAによるノックダウン等の手法を用いて証明した。従ってSMAP1は野生型細胞においては本来的には、トランスフェリン取りこみに対して正の作用を有するものである。また、内在性に発現しているSMAP1とSMAP2タンパクが、相互作用しうることも判明した。両タンパクはそのC末端部分を介して結合する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] The Arf GAP SMAP2 is necessary for organized vesicle budding from the trans-Golgi network and subsequent acrosome formation in spermiogenesis.2013

    • 著者名/発表者名
      Funaki T, Kon S, Tanabe K, Natsume W, Sato S, Shimizu T, Yoshida N, Wong WF, Ogura A, Ogawa T, Inoue K, Ogonuki N, Miki H, Mochida K, Endoh K, Yomogida K, Fukumoto M, Horai R, Iwakura Y, Ito C, Toshimori K, Watanabe T, Satake M.
    • 雑誌名

      Mol Biol Cell.

      巻: 17 ページ: 2633-2644

    • DOI

      10.1091/mbc.E13-05-0234.

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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