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2013 年度 実績報告書

腫瘍細胞が構築する擬似血管を標的とした新規がん免疫療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23501288
研究機関帝京大学

研究代表者

宇都口 直樹  帝京大学, 薬学部, 教授 (80276633)

キーワード擬似血管
研究概要

固形腫瘍の増大に必須である腫瘍血管新生経路とは異なり、近年、がん組織における初期の腫瘍増殖に極めて重要であると考えられてきているVascular Mimicry(擬似血管)に焦点を絞り、擬似血管を標的としたがん免疫療法および擬似血管への分子標的治療薬の開発の基礎検討を行った。
まず、固形腫瘍からの擬似血管単離法の開発を行った。結果、Percoll密度勾配、セルソーター、MACSを組み合わせた方法により純度の高い擬似血管の単離に成功した。しかしながら、本方法は血管内皮細胞の混入も否定出来ないことから、100%がん細胞による擬似血管のin vitro再構築法の確立を検討した。結果、マトリゲル上でマウスメラノーマB16細胞を培養することにより擬似血管の再構築が確認された。
この細胞を抗原として、マウスに免疫し、ファージディスプレイ法を駆使した擬似血管特異的免疫抗体ライブラリの構築を行った。結果、VL、VH領域を連結した1本鎖抗体ライブラリを創製に成功した。
さらに、パンニングによる抗擬似血管特異的抗体の選別を行った。方法は、作製した抗体ライブラリを用いて擬似血管に発現する分子との結合親和性を利用したセルパンニング操作を行う前に、がん細胞、血管内皮細胞と結合させて非特異的に結合するファージを除くサブトラクションセルパンニングを行うことで、擬似血管特異的抗体の選別を図った。結果、通常培養したB16細胞より、擬似血管構造をとったB16により親和性を有するクローンの単離に成功した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] がん組織における擬似血管新生を標的とした免疫療法の開発

    • 著者名/発表者名
      野村鉄也、宇都口直樹
    • 学会等名
      日本薬学会第134年会
    • 発表場所
      熊本大学黒髪キャンパス

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公開日: 2015-05-28  

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