テーラーメイドペプチドワクチン療法は一般医療へ移行するには多くの課題があり、テーラーメイドワクチンと同等以上の臨床効果を有し、かつ事前の特殊検査を必要としない非テーラーメイド型のマルチペプチド混合ワクチンの開発が望まれている。そこで、前立腺がん患者の血中IgGと高頻度に反応し、かつ細胞傷害性T細胞誘導能の高いペプチド20種(KRM-20)、および消化管がんについては10種(KRM-10)からなるペプチドカクテルワクチンを開発した。さらに別資金で実施した臨床試験患者検体を用いて免疫学的解析を行い、免疫学的最少有効量が決定された。
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