研究課題/領域番号 |
23501297
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
渡邉 浩一郎 大分大学, 医学部, 助教 (00468000)
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研究分担者 |
白尾 國昭 大分大学, 医学部, 教授 (10467996)
波多野 豊 大分大学, 医学部, 講師 (80336263)
大津 智 大分大学, 医学部, 助教 (80437920)
森永 亮太郎 大分大学, 医学部, 助教 (50411640)
平島 詳典 大分大学, 医学部, 助教 (60418837)
久松 靖史 大分大学, 医学部, 医員 (00609670)
河野 桜 大分大学, 医学部, 医員 (40548137)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | がん / 癌 / EGFR阻害薬 / ざ瘡様皮疹 / 制御性T細胞 / CTLA-4 / FOXP3 |
研究概要 |
発癌、および癌の増殖、浸潤、転移などに関与する上皮成長因子受容体(EGFR)を標的としたEGFRチロシンキナーゼ阻害薬や抗EGFR抗体が開発され、腫瘍縮小効果や延命効果があることが報告された。しかしながら、それら薬剤の自然耐性および獲得耐性の機序についてはいまだに不明な点が多い。本研究は、細胞傷害性Tリンパ球関連抗原(CTLA)-4を高率に発現する制御性T細胞(Regulatory T Cell: Treg)が抗腫瘍性免疫を減弱させることに着眼し、TregがEGFR阻害薬の耐性獲得に及ぼす影響について検討することを目的としている。 初年度、大分大学附属病院にて2004年12月から2007年5月までの胃癌手術症例29例を対象に、レトロスペクティブに再発までの期間、病期、属性等の臨床背景を調査した。症例ごとにMizukamiらの報告(Br J Cancer 2008)に準じてTregの特異的マーカーであるFoxp3の免疫組織染色を行い、Foxp3陽性細胞数およびその分布を評価した。Foxp3陽性細胞数は、中央値(48.2/1視野)を基準にHi, Loの2群に分けた。Lo群でRelapse free survival (RFS)が短い傾向が示唆されるも統計学的有意差は認めなかった。Diffuse type(全体に均一にFoxp3陽性細胞が存在する)、Peri-tumor type(がんと正常組織の境界に多く存在する)、Follicular type(リンパ濾胞に多く存在する)により、臨床経過に差異があることが分かった。Follicular patternで、有意にRFSが短縮を認めた(p<0.05)。今後は、EGFR阻害薬投与者を対象とした研究へと拡大していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
EGFR阻害薬を投与しない症例をコントロールとして制御性T細胞の分布を検討する際の評価方法について検討を行い、今後は、EGFR阻害薬投与症例についての検討を行う。症例の集積が計画よりも若干遅れており今後の症例リクルート方法に問題があると考える。
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今後の研究の推進方策 |
症例リクルートを当院だけでなく連携病院へ働きかけ、当院で登録を行える体制を5月中までに整える。また、登録された症例の速やかな解析を行うようにする。
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次年度の研究費の使用計画 |
登録症例に対するCTLA-4、FOXP3免疫染色、FOXP3 mRNA発現を調べ、統計上の検定を行うために研究費を使用する。
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