prostate stem cell antigen (PSCA) 遺伝子ががん抑制的に機能する分子機構の解明を試みたところ、PSCAは胃がん以外に胆のうがんでもがん抑制効果を持ち、炎症・免疫関連遺伝子の発現を誘導することがわかった。また、胃がんのリスクと関連する一塩基多型(SNP) rs2294008のTアレルが、転写因子YY1を介してPSCAの発現を抑制することが示され、このアレルを持つ人では、胃がん抑制的に機能するPSCA遺伝子の胃粘膜上皮細胞での発現が抑制され、胃がんを発症しやすくなるものと推察された。加えて、胆のう上皮、膵臓ランゲルハンス島、脳での同遺伝子の発現を新たに確認した。
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