廃棄物産業連関表の拡張のために,排水や排せつを含む消費者行動に関わる環境負荷の検討を行った。既存の廃棄物産業連関モデルをもとに消費者の水使用,農地による炭素貯留効果,木材の国産資源活用等を取り込んだ分析を行った。また,家計の活動をそれらに必要な財と時間との関係で表される「消費技術」に分割し,それを用いて消費者行動に関わる金銭的,時間的制約を包括的に記述する分析モデルを開発した。この消費者モデルと拡張された廃棄物産業連関モデルにより低環境負荷な消費行動(いわゆる「持続可能な消費」)の概観図を示した。
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