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2014 年度 実績報告書

気候変動がアジアパシフィック域の水産養殖業に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 23510044
研究機関三重大学

研究代表者

吉松 隆夫  三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (10264102)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード地球温暖化 / 海洋生物 / 海洋酸性化 / 集中豪雨 / 幼稚仔
研究実績の概要

近年,地球の自然環境は激変している。例えば,大気や海洋の平均温度は世界各地で継続的な上昇傾向を示しており,これに伴う海水面の上昇や,異常降雨による洪水,旱魃,酷暑,砂漠化や強力なハリケーン・台風の増加などが世界各地で観測され,自然生態系や人類の活動への悪影響が懸念されている。こうした気候変動,あるいは気候変化と呼ばれる諸現象は,地球システムが本来的に有する自然由来の内部要因によるものと人為的な外部要因によるものに分けられるが,温暖化現象に関しては,産業革命以降の人間活動等に伴い排出された二酸化炭素などの温室効果ガスが主因とする説が有力であり,長期的な視野に立っての温室効果ガスの削減が急務である。
温暖化現象が関係しているとされる海水温上昇や,海水の熱膨張に伴う海面上昇などについては,「こんなところで南方のヒョウモンダコが」や「南太平洋の島々が悲鳴」などと新聞やテレビで耳にする機会も多く,水産業への影響についても様々な切り口から調査や研究が進みつつある。一方,同様に大きな問題と考えられる局所的な集中豪雨の増加や,二酸化炭素の増加に起因する海洋酸性化が,養殖業をはじめとする水産業に与える影響については,まとまった報告はまだほとんどなされていない。本研究では世界各地の状況を調査し,共通する問題の中からより重要と考えられる温暖化の影響による現象をいくつか抽出して実験室での試験によって海棲生物に与えるその影響のインパクトおよびそのメカニズムを明らかにすることとして実施した。その結果今後の対策につながるいくつかの新たな知見が得られた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 気候変動が養殖業に与える影響2014

    • 著者名/発表者名
      吉松隆夫
    • 雑誌名

      アクアネット

      巻: 17(2) ページ: 32-35

    • オープンアクセス
  • [学会発表] Climate change and its impact on aquaculture in shallow seas2014

    • 著者名/発表者名
      Takao Yoshimatsu
    • 学会等名
      11th Korean-Japan Joint Symposium on Aquaculture
    • 発表場所
      郡山市,韓国
    • 年月日
      2014-10-28 – 2014-10-29
    • 招待講演
  • [学会発表] Moina属ミジンコ2種の増殖と寿命に及ぼす光強度の影響2014

    • 著者名/発表者名
      程 弘・吉松隆夫
    • 学会等名
      平成26年度日本水産増殖学会
    • 発表場所
      広島市
    • 年月日
      2014-10-18 – 2014-10-19
  • [学会発表] Climate change and its impact on aquaculture2014

    • 著者名/発表者名
      Takao Yoshimatsu
    • 学会等名
      International Symposium of Sustainability Science 2014
    • 発表場所
      バンドン市,インドネシア
    • 年月日
      2014-09-08 – 2014-09-10
    • 招待講演

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公開日: 2016-06-01  

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