研究課題/領域番号 |
23510054
|
研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
勝田 忠広 明治大学, 法学部, 准教授 (80552463)
|
キーワード | 米国 / 英国 |
研究概要 |
東京電力福島第一原子力発電所の事故からまだ1年しか経過していないため、研究内容は主として、事故が与えた国内外の原子力政策への影響の調査と分析となった。その結果、研究の目的としていたサイト内乾式貯蔵の導入は、政策への柔軟性や分離プルトニウムの増加による核拡散リスクだけでなく、自然災害の引き起こす事故リスクに対しても有効性があることが分かった。主としてその成果は複数の雑誌に掲載されている。 また新しく発足した原子力規制庁において、複数の検討チームに外部有識者として参加し、その使用済核燃料の与える影響や新しい安全基準の策定について積極的に参加し、研究成果の活用を行った。海外に対しては、その福島事故の影響や使用済み核燃料管理政策への影響について積極的に発表を行い、海外の研究者達から有意義な示唆を得ている。 また、日本国内の原発立地自治体の状況を分析するため、そのアンケート調査に事前準備のヒアリングを行った。さらに使用済核燃料の長期の挙動を把握するための数値計算シミュレーションを米国から導入し、その使用の準備を進めているところである。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
やや遅れている理由としては、福島第一原発事故により、原子力政策の進展が不透明になったこと、また研究代表者が新しく発足した原子力規制庁の複数の検討チームに外部有識者として参加することになったため、当初よりも研究の時間が不足してきた事がある。
|
今後の研究の推進方策 |
日本国内の原発立地自治体の状況を分析するためのアンケート調査、また使用済核燃料の長期の挙動を把握するための数値計算シミュレーションを行う。
|
次年度の研究費の使用計画 |
米国その他の海外への調査費用。国内のアンケート調査費用。
|