研究課題
本課題の研究目的は、「グアニン連続配列を酸化することで、オキサゾロン(Oz)連続クラスター損傷を作成する。このOz連続クラスター損傷を用いて、DNAポリメラーゼによる塩基取り込み解析と伸長効率の解析などを行う。」ことである。昨年度は、一昨年度で検討した方法を変更し、Oz連続配列を含む6merと13mer、11merと相補鎖30merを混合した状態でライゲーションを行い、目的の30merを合成することに成功した。本年は、目的の実験を行うため、量を増やすことを検討した。しかしながら不幸なことに、原料を合成するためのDNA合成機が故障し、研究を遂行することができなかった。3月末にようやく修理され、次年度に延長申請することで、引き続き研究を遂行する。
4: 遅れている
研究に必要なDNA合成機が8月に故障し、点検したが原因は判明せず、一旦研究室に機器を戻して合成を再開した。しかし、10月に再び故障した。研究遂行に必要な量に満たなかったので、受託合成の依頼を検討したが、他の必要経費が支出できなくなるほど非常に高額となった。そのため、修理を再度依頼した。ようやく故障原因が判明し、3月に納品された。原料を用いる実験の経費の支出があまりなかったので、未使用額が生じた。
研究実績の概要でも述べたように、一昨年度にライゲーション法による30merオリゴマーの構築に成功した。DNA合成機の故障により、昨年度に行うことができなかったOzOz入りオリゴマーを次年度作成し、種々のDNAポリメラーゼ反応を行う予定である。
本年度は不幸なことに、原料を合成するためのDNA合成機が故障し、研究を遂行することができなかった。3月末にようやく修理され、次年度に延長申請することで、引き続き研究を遂行することとなった。このような状況であるので、消耗品の支出がほとんど必要なかった。なお、DNA合成機の修理費用は科研費ではなく、大学から支給された研究費でまかなった。HPLCに関わる溶媒とHPLCカラム、DNAポリメラーゼ作成のための試薬類、細胞培養試薬、放射性同位体元素の購入、論文出版のための費用や学会発表費用の支出計画を項目ごとに見直した上で、目的達成を加速するため、次年度前半で得られたデーターによっては新たな機器や分子設計用のソフトウェアの購入を検討する可能性も考える。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (19件) 備考 (1件)
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