本研究では臭素系難燃剤(デカブロモヂフェニルエタン)を含んでいる高衝撃性ポリスチレン(HIPS)がNaOH/エチレングリコールの溶液で脱臭素した。 ボールミルを使用して、最高の実験条件(温度190℃、24時間、NaOH濃度0.5M)でHIPSの臭素容量が0.02%(200mg/kg)に減少した。ボールミルを使わずに同じ条件で半分の脱臭素率しか達していないが、両方は拡散に関係のある同じ反応機構で進まれて、約200kJ/molの活性エネルギーを示した。脱臭素した難燃剤は殆どHIPSの架橋結合を起こしたが、生成物はフェノル類を認めた。 脱臭素したHIPSの温度安定は増加し、物質循環の可能性を得る。
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