塩素化エチレン汚染サイトでのバイオレメディエーションによる修復の加速化を目指してパーオキシダーゼに着目し、この酵素による塩素化エチレン分解を検討した。塩素化エチレンとしてテトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレンと塩化ビニルモノマーを用いた。ホースラディッシュパーオキシダーゼとして、5種類の市販品を用いた。各酵素の最適条件下で分解反応を試みたが、顕著な反応は生じなかった。さらに、リグニンパーオキシダーゼやマンガンパーオキシダーゼ2種類を用いて分解反応を検討したが、反応は生じなかった。次に、ラッカーゼとカタラーゼに着目して検討したが、分解反応は生じなかった。
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