市販の陽イオン交換膜と陰イオン交換膜を一対として交互に重ね、その間に溶液流路となるスペーサーで挟み、RED膜スタックとした。測定した電流―電位(I-V)曲線から算出した最大出力密度Pmaxは、どちらのスタックも海水/淡水濃度比rの増加とともに増加し、r=15-20近傍において最大値(約0.45 W/m2)を示した後、減少した。これはrが大きいほど濃度差が大きく、高い起電力を示し、出力が増大するが、最大値以降では河川水の溶液抵抗の増大が顕著となり、Pmaxは低下した。また、市販の電気透析装置を改修した大型のRED発電セルでの発電試験も行い、小型セルと同様の挙動を示すことが確認された。
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