農薬は、田畑などで散布された後、一部が加水分解などを受けて変化体(Pesticide Transformation Products in Water environments: PTPWs)となる。PTPWsは、浄水場で塩素処理を受けて、さらなる変化体を生成する可能性がある。生成した変化体の中には、変異原性を示す物質が存在すると考えられる。そこで本研究では、有機リン系殺虫剤fenitrothionのPTPWである3-methyl-4-nitrophenol (3M4NP)を塩素処理した際に生成する副生成物を探索し、その一部を同定した。
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