固体高分子形燃料電池用電極触媒の劣化メカニズムを解明するため、環境制御型透過電子顕微鏡を用いて白金担持カーボン(Pt/C)のその場観察を行った。本研究により、発電状態のカソードを模擬した加湿空気雰囲気では、Pt粒子とカーボン担体の界面からカーボン担体の腐食が進む劣化メカニズムをはじめて明らかにした。また、実際の触媒層と同様に電解質被覆したPt/Cのその場観察から、電解質にはPt粒子およびカーボン担体の構造変化を抑制する役割があることが示唆された。さらに、発電に使用する反応ガスによるPt/Cの構造変化を調査した。
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