次年度の研究費の使用計画 |
前年度未使用額が生じた主な理由は,平成23年度申請時に購入を計画した顕微鏡カメラ装置よりもより高い性能を持つ新型カメラ装置が交付申請後に発表され,この新機種の導入により本研究の遂行に必要である性能を持つ顕微鏡カメラシステムを計画よりも少ない費用で構築することができたためである. 次年度には,当初の計画にある比較的シンプルな化学反応系を組み込んだ次世代人工細胞のコンセプトモデルの構築の試み,および化学システムを構成する単位反応および物質移動等の挙動に関する予備検討に使用するとともに,平成23年度の成果を受けて実施することとしたマイクロマニュピレーションによるOVV形成のさらなる検討と改良および巨大ベシクル形成の温度への依存に関する検討にも充当する.直接経費として,物品費2,500,000円(改良型巨大ベシクル形成装置の作成,巨大ベシクル原料脂質等の試薬,マイクロマニュピレータ維持部品,顕微鏡装置維持部品,超純水製造装置維持部品,プラスチック・ガラス器具などの消耗品の購入),旅費100,000円(国内学会への2回の参加),その他90,499円(研究遂行に必要な図書・資料の収集),計2,690,499円を計画している.
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