コア/シェル粒子の合体について探索した結果、比較的低い温度での加熱時に合体現象が確認できた。また、ナノ粒子の構造評価について、収差補正電顕を用いた原子分解能STEM観察を行うことで、ナノ粒子の極性を判定する手法を確立した。これまで、シェル相である硫化亜鉛の一方向成長について調査してきたが、成長が進むにつれて、底部は対して先端部は細くなる傾向にあった。数十個のナノ粒子について構造評価した結果、すべての粒子において、先端部はZn極で、底部はS極であった。これは、結晶の極性が粒子成長に関与していることを示唆しており、大変重要な知見である。配位子の吸着特性に着目しながら考察を進める。
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