研究概要 |
ワクチン開発に不可欠の主要組織適合抗原(MHC)クラスII におけるペプチド結合予測の中核はEntropyの最大化問題であり,その最大化問題を分数和計画の最適化問題に帰着できる. 本研究では, 予測に使われている数理モデルを分数和計画問題と定式化し,その最適解を見付けるアルゴリズムを提案することは特徴である. 本研究では,このような分数和計画問題最適化問題に対して,線形緩和を用いてる2種類のアルゴリズムを提案した. 計算機実験では下記の結果を得ている.1)計算時間は平均で既存方法の12% しかかからない.2)分数の個数が60であっても平均で, 約14分(CPU time)で最適解を得られる.
|