研究課題/領域番号 |
23510156
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
橋本 昭洋 筑波大学, システム情報系, 教授 (10143158)
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研究分担者 |
羽田 尚子 駒澤大学, 経営学部, 准教授 (80384022)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 国家安定性 / 国家統合・分裂 / DEAノン効率性分析 / 上方・下方評価DEA |
研究概要 |
本研究の目的は,世界の国家の安定性をDEA (Data Envelopment Analysis)手法で計量し,その推移をDEA/MI (Malmquist Index)分析で明示化する方法論を提示することである。 本研究は,研究代表者が提唱している「DEAノン効率性分析」の一環として,「国の安定性」のDEA評価を考えるという特徴・意義ももつ。 23年度はその初年度として,以下のように研究を実施した:(1)文献調査により,国の安定性評価,DEA/MI適用の既往研究をサーベイした。(2)国家安定性評価に関係する社会のアスペクトを国内経済,国内社会,対外経済,対外社会の4つに設定した。(3)対象国を97カ国,対象期間を冷戦終結(1989年)前後23年とした。(4)アスペクトごとに対応する社会指標を選定し,正負の指標方向に応じて,それぞれ2DEA出力,4DEA入力とした。(5)DEAノン効率性分析なることに鑑み,CCR (Charnes/Cooper/Rhodes)モデルを採用することに決定した。(6)各国の6入出力社会指標データを収集し,パネルデータファイルとして作成した。(7)統合国(ドイツ)・分裂国(旧ソ連,旧チェコスロバキア,旧ユーゴスラビア)について,研究代表者らが開発した技法によりパネルデータを操作し,標準的データパネルに再構成した。(8)国の安定度を評価するテストDEA/MI計算を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ほぼ計画通りに研究作業を行っているから。
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今後の研究の推進方策 |
24年度: 国の安定度を評価するDEA/MI計算を,上方・下方評価について行い,結果を整理し考察する。25年度: 統合国(ドイツ)・分裂国(ソ連,チェコスロバキア,ユーゴスラビア)各々につき詳細分析を行なう。また,分裂後継諸国について,更なる分析を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
物品費は考察のための文献資料購入,人件費・謝金は結果整理の作業謝金,旅費は研究分担者との打ち合わせが,それぞれの主な使途である。
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