研究課題/領域番号 |
23510159
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
杉山 学 群馬大学, 社会情報学部, 教授 (40256665)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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キーワード | 日本の電力自由化 / 電力各社の生産性 / DEA / 時系列評価 |
研究実績の概要 |
本研究の4年度目,平成26年度(2014年度)は,本研究の当初計画における最終年度であり,第1点目として,本格的に電力各社に関する生産性の効率を時系列的に分析・評価した研究成果を整理し,本研究の結果を国内外の学術論文誌へ論文投稿を行う計画であった.さらに第2点目として,前年度の平成25年度(2013年度)の研究を実施する中で,追加として必要になった次の2つの研究課題を実施する計画であった.(追加課題1) DEAモデルの最先端研究が行われている米国ニューメキシコ工科大学の研究者に,再び本研究の追加アドバイスを受け、追加研究を行うことを計画した.(追加課題2) 新規開発したDEAモデルの計算を効率的に実行するため,コンピュータシステム上に数値計算ソフトの追加導入,整備を計画した. 第1点目に関しては,本格的に電力各社に関する生産性の効率を時系列的に分析・評価した研究成果を整理し,本研究の一部結果を国内の学術論文誌へ投稿し受理され,1編が掲載された.これにより,わが国の電力自由化前後の計21年の期間に関する電力各社の生産性の推移を実証できた.したがって第1点目については,概ね予定していた研究実績を得ることができた. 第2点目に関しては,追加として必要になった2つの研究課題のうち,再び本研究の追加アドバイスを米国ニューメキシコ工科大学の研究者から受け、追加研究を行う計画に関しては,米国の受入先大学の都合から受入日程の調整が付かず,当該年度の当初に計画した渡米を実現できなかった.それに伴い,数値計算ソフトの追加導入,整備も実現できなかった.したがって,これらの点に関しては,予定していた研究実績を得ることができなかった.この様な進捗状況の遅れに対応するため,本研究に対する1年間の事業期間延長の申請を行い,受理され,平成27年度(2015年度)まで補助事業期間が延長される結果となった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
第1点目として,本格的に電力各社に関する生産性の効率を時系列的に分析・評価した研究成果を整理し,本研究の一部結果を国内の学術論文誌へ投稿し受理され,1編が掲載された.したがって,この分析・評価の点に関しては,概ね当該年度の当初計画が達成された状況である. 第2点目として,平成25年度(2013年度)の研究を実施する中で,追加として必要になった2つの研究課題のうち,再び本研究の追加アドバイスを米国ニューメキシコ工科大学の研究者から受け、追加研究を行う計画に関しては,米国の受入先大学の都合から受入日程の調整が付かず,当該年度の当初計画の渡米を実現できなかった.これに伴い,数値計算ソフトの追加導入,整備も実現できなかった.したがって第2点目に関しては,研究実績を得ることができなかった.この第2点目の現状を踏まえ,本研究の達成度は「遅れている」と判断した.
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度(2015年度)は,事業期間を1年間延長後における本研究の最終年度であり,引き続き,本格的な分析と評価結果の発表を行う計画である.詳しく述べるならば,本年度までの研究結果を踏まえ,本格的に電力各社に関する生産性の効率を時系列的に分析・評価した研究成果を整理し,本研究の結果を国内外の学術論文誌へ論文投稿を行う計画である. 加えて,前年度,平成26年度(2014年度)に実現できなかった,次の2つの残された研究課題を改めて実施する計画とした.(追加課題1) DEAモデルの最先端研究が行われている米国ニューメキシコ工科大学の研究者に,再び本研究の追加アドバイスを受け、追加研究を行うことを計画している.(追加課題2) 新規開発したDEAモデルの計算を効率的に実行するため,コンピュータシステム上に数値計算ソフトの追加導入,整備を行うことを計画している.
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次年度使用額が生じた理由 |
平成25年度(2013年度)には米国での状況調査を行い,加えて米国ニューメキシコ工科大学での客員研究員としての受入れにより,本研究に関するアドバイスを得られたが,群馬大学での本務の都合から,当該受入期間を当初計画より短くせざるを得なかった.そのため平成26年度(2014年度)に再び米国の同大学にて追加研究を行うこととしたが,受入先大学の都合により受入日程の調整が付かず,渡米できなかった.したがって,この旅費が未使用額として生じた.
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次年度使用額の使用計画 |
今年度,平成26年度(2014年度)の未使用額は, 米国ニューメキシコ工科大学などへの渡米計画を再び実行するための旅費として,平成27年度(2015年度)の経費に充てる計画である. 加えて,上記の旅費以外に次の2つの出費も計画している.1つ目は,新規開発したDEAモデルの計算を効率的に実行するため,コンピュータシステム上に数値計算ソフトの追加導入,整備を実行するための出費計画である.2つ目は,本研究において分析・評価した研究成果を整理し,本研究の結果を国際的な学術論文誌へ論文投稿を行うため,投稿論文作成時に英文の校正,ネイティブチェックとしての出費計画である.
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