本研究は,わが国の電力自由化後における電力各社の生産性に対するDEAとInverted DEAのウィンドー分析を用いた相対的な効率性評価が目的である。第1段階として,電力自由化開始前後の計21年間を対象に電力各社の生産性に対し,相対的な効率性と非効率性の傾向を評価した。第2段階として,電力自由化開始後の計20年間を対象に電力各社の生産性に対し,相対的な効率性と非効率性の傾向を評価した。加えて本研究では,電力各社の生産性に対する相対的な効率性と非効率性の傾向を,わかり易く表現する方法として新たに提案したローソク足によるグラフ化手法を用いた。これらにより電力各社の生産性の詳細な傾向が確認できた。
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