プロセスの実行時間が調整可能,または不確実な事象駆動型の離散事象システムを検討対象とし,その挙動をmax-plus代数を用いて表現し,計算負荷の低いスケジューリング方法を構築した.制御入力とシステムパラメータの両方の調整が行えるシステムに対しては,モデル予測制御の手法を適用し,連続変数と離散変数とが混在するハイブリッドシステムの制御器を設計した.一方実行時間の変動幅が大きいシステムに対しては,クリティカル・チェーン・プロジェクト・マネジメント(CCPM)法と呼ばれる手法を適用し,スケジュール計算の枠組みをmax-plus代数系で表現する方法を検討し,多重積分を用いない手法を構築した.
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