研究課題
公共経営の実践的場面をはじめ、計量経済学、土木計画、環境科学の学術分野において近年急速に注目を浴びている組織活動の効率性分析にDEA(Data Envelopment Analysis:以下DEAと略す)がある。今日のDEAの発展の最大要因は広く普及した最適化技術である線形計画法(Linear programming: 以下LPと略す)の活用であり、組織活動を線形関係として自在にモデリングし、PC上で分析できる点にある。ところが、LPで閉じているDEAは①効率性尺度の公理系順守に限界があること、②隠れた分析結果により失われた結論が存在すること、を本研究で立証した。DEAの信頼性を失うこの事態に対して、さらに本研究では,多面体面列挙計算技術をDEAに活用し、①②を中心とした諸問題の解決を試みた。その結果,距離最小化原理によるDEAモデリングとその分析法を開発した.これらの研究成果の1つには,DEAが長年抱えていた未解決問題を解決したことが挙げられる.本成果に対して,日本オペレーションズ・リサーチ学会論文賞を2013年度受賞した.
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European Journal of Operational Research
巻: Volume 237, Issue 3 ページ: 997-1007
10.1016/j.ejor.2014.02.033
オペレーションズ・リサーチ
巻: 12 ページ: 732-742
Journal of Productivity Analysis
巻: (採録決定)
10.1007/s11123-013-0366-7