公共的施設の立地について、特に社会的な望ましさの観点から考えている。社会の構成員が持つ好み(選好)を入力として考え、公共的施設や設備の配置場所を出力として与える集団的選択ルールの導出や性質の吟味を行った。木構造ネットワーク的状況かつ公共的施設(公共財)の数が2の場合において、効率性と連帯責任性(変化に対する公平性・協力可能性の概念)を満たすルールは存在しないことが示された。ネットワークがあるシンプルなケースについては、各人の選好を限定した場合には、2つの性質を満たすようなルールの存在を確認した。特に、そのうちの1つのルールについて、特徴付けを行うことができた。
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