研究課題
本研究成果の外部発表「P2M理論~活用のための基本的な考え方~」(2013年6月22日)と「イノベーションプログラムマネジメントに関する考察」(2013年10月5日、国際P2M学会秋季研究発表大会)が好評だったので、国際P2M学会関係者と共著書『実践プログラムマネジメント』を上梓(2014年3月20日発刊)した。プログラムマネジメントを実際のICTシステム構築に適用した場合に有効であることを、SI企業が請け負った5件のシステム構築事例の分析によって示した。受注プロジェクトを成功させるためには、プロジェクトの実行段階において、ビジョンと戦略を理解したプロジェクトのリーダー(特命活動のミドルマネジャーに対応する人材)が、メンバーと一体化を図る「場」を構築し、現場の知恵を創出していくことが重要である。現在のビジネス環境は、不確実性、複雑性が増しているため、システム構築を請け負うSI企業のプロジェクトのリーダーにも、全体を統括するプログラムマネジャーとしての役割が大きくなってきているという示唆が得られた。国際P2M学会での研究発表では、プログラムマネジメントは、市場が不確実な環境で実施される技術開発マネジメントに適用すると効果が大きいという結果が得られている。プログラムマネジメントをアジア圏の技術系人材に普及するため、韓国で行われたThe 4th Asian Conference on Innovative Energy & Environmental Chemical Engineering (ASCON-IEEChE)、ならびに、ベトナムで開催されたThe 2nd International Conference on Project & Program Management VNP2M-2015においてプログラムマネジメントの概念と理論の枠組みを発表した。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件)
国際P2M学会論文誌
巻: Vol.9 No.2 ページ: 47, 60