研究課題/領域番号 |
23510188
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
大場 允晶 日本大学, 経済学部, 教授 (40328670)
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研究分担者 |
松井 正之 神奈川大学, 工学部, 教授 (00034413)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | リアルタイムマネジメント / 流動面管理 / クラウドコンピューティング / SCM |
研究概要 |
リアルタイム需給運用管理法の研究チームは、需要速度と連動した新しい引当管理として計画に引き当てる座席予約方式を活用したリアルタイム需給運用管理法を研究するため、まず、基礎研究として、生産座席システムが,計画に引き当てるため,柔軟性が高く,一定範囲での調整を可能にするという特徴に注目し,見込生産環境における生産座席システムモデルを構築し,量をベースとした「見込生産環境における生産座席システムの設計に関する研究」を学会発表し、さらに時間ベースに拡張した「見込品の生産座席システムに関する研究」を学会発表した。さらに、"STUDY OF PRODUCTION SEAT BOOKING SYSTEM FOR MAKE-TO-STOCK PRODUCTS"を海外学会(第3回ICLT :Male, Maldives)にて発表し、新しい引当管理法の知見を得た。 次世代型企業評価法の研究チームは、経営工学的アプローチとして、基本ツールである流動数管理法を面(仕掛在庫)による流動面管理法へ展開する研究の一環として、生産企業について、戦略マップを用いた生産の経済性と信頼性の分析を、その相関パターンから、企業利益最大化戦略にどのような影響を与えるかを考察した「ペア戦略マップにおける経済性と信頼性の相関パターンの考察」学会発表し、さらに時間概念を反映させた仕掛高(在庫/資産)の算出方法の立案をした"Development of Progressive Inventory Method toward Real Time Age"を海外学会(2011 Asian Conference of Management Science & Applications (ACMSA2011): Hainan, China)にて発表し、新しいリアルタイム経営法の知見を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
リアルタイム需給運用管理法の研究チームと次世代型企業評価法の研究チームとも平成23年度に計画した新しい引当管理法と流動面管理法へ展開への準備的研究をスタートできた。
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今後の研究の推進方策 |
リアルタイム需給運用管理法の研究チームと次世代型企業評価法の研究チームが連携しながら、SCMの最適移送計画と生産座席システムと連動する仕組みの構築を研究するとともに、アクティビティコストをベースに、リアルタイムでの需給バランス把握のモデル、流動数管理を利用したプロセス資産の時系列を動的に管理する経営モデルを研究する。さらに、仕掛在庫(面)をプロセス資産に拡げる研究を行う。また、トラフィック会計の適用事例を研究する。
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次年度の研究費の使用計画 |
重点研究テーマについては、横幹連合シンポジウムと国際学会で、研究の成果を発表するため、学会参加費と出張旅費を使用する。また、研究打ち合わせのための出張旅費を使用する。研究成果を投稿するための投稿料、準備するためのPC関連消耗品費、データ整理するための人件費を使用する。
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