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2013 年度 実績報告書

スタビリティを指向するプロジェクト管理の意思決定モデルと実用技法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23510195
研究機関摂南大学

研究代表者

諏訪 晴彦  摂南大学, 理工学部, 教授 (40299029)

キーワード数理モデル / 作業工数
研究概要

本年度は,不確実性に対応する作業工数の見積り方法を確立した。作業工数とは,作業実施に必要な資源量と所要時間の積で表される。本研究で考案した作業工数のモデルでは,作業工数の変動分布と必要資源量の上限および下限が既知であると仮定する。作業工数の見積もりおよびプロジェクト・スケジュール生成のための評価尺度として,各作業開始時刻の期待遅延費用を導入した。これにより,作業開始時刻の予測精度が高いという意味でのスタビリティ向上を指向した作業工数の見積もりが可能となる。提案方法では,各作業の必要資源量と所要時間を逐次的に変更および改善しつつ作業工数を定めていく。数値実験では,所要時間の見積もりをベータ分布の期待値で与える方法や,典型的な三点見積り法を比較対象として,提案手法の有用性を検討した。この実験では,60作業数と120作業数のベンチマーク問題例を取り上げ,実際の作業時間の変動が予想どおり,大きい,あるいは小さい場合を想定し比較検討を行った。実験の結果,考案した作業工数の見積もり方法は,実際に発生する作業開始時刻の遅延費用を低減することに対して概ね良好であることが明らかとなった。
以上の研究成果は国内研究講演会や国際会議にて発表した。さらに大きな規模の問題例に適用するなど追実験を行い投稿論文として準備している。ただし,数百・数千の作業数に対する高速かつ効率的なスケジュール立案方法は開発途上である。
一方,作業工数の見積もりの考え方を生産システムにおける生産能力計画問題に応用し,不確実性の生起に対する変動が少ない負荷計画の生成方法についてもを検討を始めた。比較的簡単な多品種少量型生産システムを対象として数値実験を行い,作業工数の見積もり方法が適用可能であることを確認した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] A Dynamic Scheduling with Using Rescheduling Strategy and Reduction Processing Time2013

    • 著者名/発表者名
      Toshihisa Fujiwara, Haruhiko Suwa, Hiroshi Morita
    • 学会等名
      International Symposium on Scheduling 2013
    • 発表場所
      Tokyo
    • 年月日
      20130718-20130720
  • [学会発表] スタビリティを指向する能力所要量計画とスケジューリングに関する基礎的検討

    • 著者名/発表者名
      森田大輔,諏訪晴彦
    • 学会等名
      スケジューリング・シンポジウム2013講演予稿集
    • 発表場所
      名古屋大学
  • [学会発表] 生産システムにおけるロバストな負荷計画の生成法

    • 著者名/発表者名
      森田大輔,諏訪晴彦
    • 学会等名
      日本機械学会生産システム部門研究発表講演会2014
    • 発表場所
      電気通信大学

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公開日: 2015-05-28  

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