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2011 年度 実施状況報告書

建築構造物性能みまもりシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 23510201
研究機関神戸大学

研究代表者

谷 明勲  神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50155199)

研究分担者 山邊 友一郎  神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70362762)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード社会の防災力 / 建築構造性能 / 性能モニタリング / 計測精度
研究概要

まず,各種センサの振動台実験(谷明勲)では,加速度センサ,ジャイロセンサ,および本年度購入した加速度ロガーをと模型供試体を用いた振動台実験を行い,各種センサの計測精度に関する性能確認実験を行った。また,ジャイロセンサに関しては,2方向に変形可能な供試体を用いた人力加力実験を行った。これらの実験結果を,レーザー変位計を用いた計測結果と比較検討し,用いたセンサの計測精度や適用可能範囲に関する検討を行った。その結果,本年度で用いた各種センサは,建築構造性能みまもりシステムに適用するのに必要な精度を有していることを明らかにした。次に,通信方法,データ収集に関する基礎的検討(山邊友一郎)では,無線LAN等を用いた適切な機器が開発されていなかったため,本年度はUSB接続でデータ収集を行う加速度ロガーを導入し,そのデータ収集精度やデータ収集速度に関する基礎的検討を行った。このため,無線LAN等を用いたデータ収集に関しては,次年度以降で再度検討を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

各種センサの振動台実験(谷明勲)では,本年度で設定した研究目標である,各種センサの計測精度や適用可能範囲に関する検討を達成でき,次年度で計画している,研究室を用いたプロトタイプ実験に必要な基礎的知見が得られた。また,通信方法,データ収集に関する基礎的検討では,本年度はUSB接続でデータ収集を行う加速度ロガーのデータ収集精度やデータ収集速度に関する基礎的検討のみを行った。このため,無線LAN等を用いたデータ収集に関しては,次年度以降で再度検討を行う。一方,次年度で計画している建築構造物の構造損傷の同定に関しては,固有周期の変化による構造損傷同定に関する検討を,本年度から開始した。

今後の研究の推進方策

初年度で得られた成果を基に,建築構造性能みまもりシステムのプロトタイプシステムの構築と実証実験,構造損傷同定システムの構築を行い,一般住民に建築物の構造安全性に関する安心情報として配信できる建築構造性能みまもりシステムの開発を行う。

次年度の研究費の使用計画

次年度では,これまで得られた研究成果を国際学会で発表すると共に,建築構造性能モニタリングの最新の世界的動向を調査するための旅費が必要となる。また,初年度で実施できなかったワイヤレスセンサネットワークを用いたデータ収集に関する検討を行うために,Wi-Fiを用いた機器を購入し,データ通信や計測精度に関する検証実験を行う。さらに,研究室内でのプロトタイプ実証実験を行うために,研究室内に設置するデータ収集用の高速なデータベース(DB)サーバー用パソコン等のデータ収集機器の購入や,研究室内の通信環境整備を行うための費用が必要となる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] センサを用いた建築構造モニタリングに関する研究-ジャイロセンサによる変位計測法の提案と精度の検証-2011

    • 著者名/発表者名
      梁琪, 谷明勲, 山邊友一郎
    • 学会等名
      日本建築学会 第34回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集(論文)
    • 発表場所
      日本建築学会建築会館
    • 年月日
      2011.12.4

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公開日: 2013-07-10  

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